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高松の地域移行、
理想系を考える。

学校部活動が直面する課題と、それを地域全体で解決する「高松モデル」の考え方をご紹介します。子供達の「やりたい」を守るために、大人達が繋ぐ仕組みがここにあります。

地域指導者が中学生に野球を指導している様子

Section 01 — 部活動の地域移行とは

「地域移行」って、
何のこと?

学校の部活動を、地域のクラブ活動へ移していく取り組みです。

学校から地域へ、バトンを渡す。

少子化による部員不足、教員の長時間労働、専門外指導の問題——現在の学校部活動は、多くの課題を抱えています。文部科学省・スポーツ庁は2023年度から、休日の部活動を段階的に地域のクラブ活動へ移行する方針を打ち出しました。

「地域移行」の本質は、思春期に夢中になれるものがあること——その機会を守る「仕組みの再構築」です。

高松モデルが目指すのは、子供も大人も生き生きできる地域の姿。関わる大人達自身が健康で、元気で、生き甲斐を持てること——それが持続可能な地域活動の土台となります。

1
2022年
スポーツ庁・文化庁が提言を公表
休日の部活動の段階的な地域移行を推進する方針が示される。
2
2023年度〜
改革推進期間スタート
全国の自治体で地域移行の取り組みが本格化。各地でモデル事業が始まる。
3
現在
高松モデルの構築へ
高松市独自の課題(送迎・指導者・費用)を踏まえた、高松らしい地域移行の形を模索中。
4
2027年9月
高松市 完全移行目標
すべての中学校部活動が地域クラブ活動へ移行する目標日。

Section 02 — 高松の現状と課題

高松が直面する、
3つの課題。

地域移行を進めるにあたって、全国で先行している地域と同じように、高松にも3つの課題があります。先行事例を参考にしながら、高松モデルで課題解決に挑みます。

🚗
送迎問題

学校部活動と異なり、地域クラブは活動場所が分散します。公共交通が十分でない高松では、保護者の送迎が前提となりやすく、共働き家庭や一人親家庭への負担が深刻です。

👨‍🏫
指導者問題

地域クラブを担う指導者の確保が難しく、専門知識のない指導者が担当せざるを得ないケースも。指導の質の担保と、指導者の持続的な育成が急務です。

💴
費用問題

地域クラブは会費・用具費・遠征費など、学校部活動より費用がかかる場合があります。家庭の経済状況によって活動参加に格差が生まれないよう、費用の透明化と支援の仕組みが必要です。

Section 03 — 高松モデルの設計思想

一般社団法人日本トレーナー協会が提案する、
二層モデル。

部活動の地域移行と地域の健康づくりを、同じ仕組みで同時に実現する。それが高松モデルの核心です。

一般社団法人日本トレーナー協会が担う二層モデル:第1層(部活動の地域移行)と第2層(地域住民の健康推持・予防医療)の関係図

香川県の医療費・健康課題:なぜ今、動く必要があるのか

一人当たり年間医療費の推移(直近5年):香川県と全国平均の比較グラフ

香川県の一人当たり年間医療費は全国平均を上回る水準で推移。2023年には42万円と、全国平均(38万円)を大きく超えています。

糖尿病関連医療費と患者数の推移(直近5年):香川県と全国平均の比較グラフ

糖尿病関連の医療費・患者数ともに全国平均を上回る傾向。生活習慣病の予防が、地域全体の課題となっています。

二層モデルが目指す効果:運動習慣の定着と食・生活習慣の改善を通じて、医療費の削減健康寿命の延伸を実現します。子供の活動を支える仕組みが、そのまま地域住民の予防医療インフラとなる——それが二層モデルの最大の強みです。

人材・施設・仕組みの二重利用

子供達の活動を支えるために整備した指導者・施設・運営ノウハウを、地域の大人達の健康づくりにも活用します。別々に作らないことで、コストを抑えながら地域全体に価値を届けられます。

持続可能な運営構造

子供の活動だけを支える仕組みは、少子化が進むほど財政的に苦しくなります。第2層(地域住民の健康づくり)を組み合わせることで、収益基盤を複数持ち、長期的に運営を続けられる構造を実現します。

保護者も「受益者」になる

子供を送り出す保護者が、同じ仕組みの中で自分自身も健康づくりに参加できます。「子供のために犠牲になる」ではなく、「家族全員が恩恵を受ける」設計です。

教育と予防医療を分断しない

運動・食・生活習慣の改善は、子供も大人も共通のテーマです。同じ指導者・同じ場所で学べることで、地域全体の健康リテラシーが底上げされます。

このモデルの強み:部活動と健康施策を別々に作らない。人材・施設・ノウハウを二重利用する。子供・保護者・地域住民が同じ仕組みに参加する。教育と予防医療を分断しない。

Section 04 — 高松モデルのビジョン

高松モデルが目指す、
地域の姿。

子供も大人も生き生きできる地域をつくる。それが「高松モデル」の独自性です。

「部活から地活へ。
あなたもバトンの継承者。」

— 高松モデル ビジョン
自分は地域であり、地域は自分である

人は身の回りのモノ全てから影響を受けています。

人の健康を左右するのは、栄養、運動、休養だけではありません。香り、音楽、景色、触感など、不快なモノに囲まれて過ごす場合と快適なモノに囲まれて過ごす場合とでは、人の心身の状態が変わってくることは想像にがたくないと思います。

そんな自分の心身に影響を与える身の回りの環境、つまり暮らしている地域は、もはや自分ではないでしょうか? というのが私の考えです。

特に細胞がどんどん分裂し、心身ともに日々変化していく成長期には、無意識のうちに影響を受ける身の回りの環境が、その後の人格形成や価値観、道徳感などの形成に少なからず関わってきます。

だからこそ地域を守ることは、ただ景色や制度を整えるだけの意味ではなく、地域の健康を守り、子供達の心身を健康に、健全に育てることに繋がるのです。

あなたは地域であり、地域はあなたである。この感覚で、あなたが暮らしている地域を深く愛して欲しいと切に願っております。

👶

Pillar 01

子供の選択肢を守る

思春期に夢中になれるものがあること。その機会をすべての子供達に届けるために、地域全体で活動の場をつくります。

🧑

Pillar 02

大人も生き生きできる仕組み

関わる大人達自身が健康で、元気で、生き甲斐を持てること。人・施設・仕組みを地域の大人達にも活用してもらい、運営が一部の献身に依存しない構造をつくります。

🏘️

Pillar 03

地域全体で支え合う

学校・地域クラブ・保護者・行政が連携し、持続可能な地域スポーツ・地域コミュニティの土台をつくります。高松から全国へ、モデルを発信します。

Next Step

高松の具体的な取り組みを
確認してみよう。

スケジュール・数値データ・よくある質問など、高松市教育委員会の公式資料をもとにまとめた詳細情報は「Takamatsu」ページで確認できます。